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ワルキューレ第三幕 [音楽]

冒頭部分をショルティ盤とベーム盤で聞き比べ~。

どっしりと、重々しく響くショルティ盤。
颯爽とスピード感を感じさせるベーム盤。

どちらも名演には違いないが、かくも、というほど解釈が違う。

元々、ワグナーの、このシリーズ(「ニーベルングの指環」のことね)の音楽自体、悪趣味で下品だと思うんだけど、そこをどう調理するかは指揮者次第。でも好きよ、そういうワグナーって(笑) ドロドロしてて、人間臭くて。それが嫌いって人も多いんだけど。
で、どっちを選ぶかとなると、かなり難しい。ショルティもベームも捨てがたい。捨てたくない。
クラシックって幅が広くて、奥も深くて、聞き始めると、森の中で迷子になってるような錯覚に陥ることがある。だから面白い。求めて求めて止まない音の「形」が見え隠れしているだもん。得体の知れない何かが潜んでるんだもん。その得体のしれなさが「音楽の本質」だと思ったりするの。今、ワグナーを聴いてる僕が、ここの日記を書き終わる頃になると「タイスの瞑想曲」を聴いてたりとかね。何なの、この違いはぁ~、みたいな。「多重人格なんと違うか?」みたいな。
贅沢だよね、クラシックって。
だって、だって、ベートーヴェンの交響曲第5番とかさぁ、これまでには古今東西合わせると、何百の録音がされたと思う?
その中で、お好きなものを、お好きなだけどうぞ、って言われてるんだよ。ちょっとつまみ食いしてみるも良し、ディナーのメイン・ディッシュにしてしまうも良し。こんな贅沢、味わわない手はないっしょ?


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コメント 5

クラシックの話ができるほど詳しくないのですが、たまに聴きます。
でも、最近は、ポピュラー系が多いかな?
久しぶりに、聴いてみます。
by (2007-03-27 23:11) 

tonkichi

ともにゃさんすごいですね。
クラシックの聞き比べができるなんて・・・。
いろいろ教えてください。
今度是非聞いてみることにします。^^
by tonkichi (2007-03-28 05:32) 

青い鳥

確かにクラシックに限らず、音楽は贅沢ですね。
中でもクラシックのオーケストラ演奏のものは
演奏家ではなく、指揮者の解釈が如実に反映されますから、
楽譜は設計図、演奏は完成作品と言えましょう。
ともにゃ様の「どちらも捨てがたい」「捨てたくない」とのお気持ち、
よく分かります。
by 青い鳥 (2007-03-28 10:57) 

 クラシック音楽にお詳しいのですね~。僕はモーツァルトが最近気に入ってますよ。気分がぱっと明るくなるのを選んで聴くようにしています。現代までも聴き継がれる音楽はやはりいいですよね。安心して聴いていられます。
by (2007-03-28 11:47) 

ともにゃ

> 誠大さん
ありがとうございます。
たまに聴くラシックもおいしいですよね。

> tonkichiさん
ありがとうございます。
別に難しいことではないですよ。
何かご存じの曲でもありましたら、違う指揮者や演奏家のものを聴いてみてください。なかなか面白いですよ。

> 青い鳥さん
ありがとうございます。
確かに、音楽って贅沢ですよね。ないと生きていけない、ってことでもないのに、ないと困る・・・。
ひとつの曲でも何通りもの楽しみ方があるので、クラシックは飽きが来ません。

> はなのすきなうしさん
そうなんですよね~。不思議なもので、モーツァルトなんて200年以上も昔の人なのに、全然「古い」と感じない。クラシックの魔力ですね。
by ともにゃ (2007-03-28 20:36) 

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